獅子丸が生まれてまもないときから、日本にある絵本専門店『メルヘンハウス』から毎月絵本を届けてもらうブッククラブサービスを受けています。
毎月毎月、どんな絵本が届くのかな
最初の頃は子どもよりも親のほうが楽しみだったのですが、大きくなるにつれて獅子丸も「どんな本が届くのかな?」と心待ちしています。
日本から絵本が届くことのメリットは
どの絵本がその年齢の子どもにとっていいのか?
ということを悩まなくてもいい、ということ。
もちろん絵本に善し悪しをつけるのはどうかと思うけれど、その年齢に合った絵本を探すのは難しい。
いいな、と思ったとしてもミッドタウンにある紀伊國屋でほぼ倍の値段で買わなくてはいけないし、ブックオフにいつもいつもあるとも限らない。
それでも両店は常に利用はしていますが……何かしらやっぱり買ってしまう。
もうひとつのメリットは
その対象となっている年齢と同じくらいの日本語が、獅子丸は理解しているのか?
もしくは理解していないのか?
ということの判断基準にもなります。
※ここでは「読める」「読めない」は含んでいません。
ということで、前置きが長くなりましたが、先月の9月に届いた本がこちら
こぎつねコンチ (子どもとお母さんのおはなし)
作者は中川李枝子さん
絵は山脇百合子さん
『ぐりとぐら』でおなじみの姉妹コンビ
『いやいやえん』もこちらのコンビですね。
カバーの裏にこんなことが載っています。
季節の移り変わりのなかでい営まれる、
幼い子どもとお母さんの
ゆたかな生活をえがいた、
はじめて読んできかせるのに
ふさわしいお話。
えっ、初めて!?
もっと難しい本とか読み聞かせているよ〜〜〜〜(汗)
と思ってしまったけれど、獅子丸の食らいつきはすごかったです。
全部で12章から成りたっているのですが、ひとつひとつが短くて、でもそれぞれの季節を表していて四季折々が感じられます。
とくに主人公きつねのコンチ(推定年齢4歳くらい?)とお母さんの会話が素晴らしいこと!
第一章の「ポケット」
お母さんがミシンでエプロンを作っています。
前には大きな大きなポケットがついていて、コンチもポケットが欲しいとお母さんにおねだり。
「それならかんたんよ」とポケットを作り始めるお母さんですが、できあがったのは大きすぎてどこにも付けることができません。小さくしようとしたら、大きなままのポケットがいいの、とコンチ。
そこでお母さんが考えたのは、もう一枚同じ大きさのポケットを作って、手さげにしたのです。
「おかあさんって あたまいい! ぼく おかあさん だいすき」
と、コンチは おかあさんに とびつきました。
「わたしも コンチが だいすきよ」
と、おかあさんは コンチのせなかを ぽんと たたきました。
ここの部分を読んだ時、獅子丸とおかんもぎゅーっとハグ。
コンチの疑問とかが、そうそう、獅子丸もこんなこと、訊いてきたよな〜とか、親が読んで共感することばかり。
というよりも、コンチのお母さんの対応を見習おうと思ったり(苦笑)。
ある意味勉強になりました。
それよりも、作者がどうしてこんなに子ども目線なんだろう?
と、ちょっとうらやましくもなったりしちゃいました。
やっぱりまだまだ中川さんの本、欲しいなあ。
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