獅子丸が生まれる前から、子どもを持つお母さん(お父さん)たちと、どうやって子どもをバイリンガルに育てるのか、という話を良くしていました。
ニューヨークに住んでいるので、この場合は「いかに日本語をキープさせるのか」がポイントになりますが。
その中でいつも言われていたのが
●毎年夏には日本に帰らせる
●日本語補習学校に通わせる
●家では日本語以外は話さない
●日本語の本の読み聞かせを怠らない
などなどと、親の根気と気力と、そしてお金がとにかくかかるバイリンガル教育。
日本語と英語はまったくかけ離れている言語だから大変だろうけれど、それが対スペイン語やフランス語だったら、こんなに苦労なんてしないんじゃないの? と思っていましたが、どうやらそうでもない様子。
「この夏のキャンプはフランス語オンリーの所に入れてね、その後フランスにバカンスに行ってきたのよ」
と、アメリカ人とのミックスの息子Tを持つフランス人のM。
「フランスに行っていたときには、こっちが驚くくらいにフランス語を話してね、それは驚いたわよ!」
確かに彼がフランス語を話しているのを聞いたことないなあ。
「なのにニューヨークに戻ってきたら英語なのよ! フランス語を話しなさいっていうと、だってここはニューヨークじゃない、英語の国だよって言うのよっ!」
そこにいたスペイン語が母国語のお母さんも「うちの娘もね、スペイン語話したがらないのよ……」と、バイリンガル教育でお悩み。
スペイン語を話す人なんてニューヨークにどれだけいることか!
というか、スペイン語しか話さない人、たくさんいるんですけれどー。
アタシ的にはスペイン語なんて簡単に覚えられるだろう(だって必ずスペイン語書かれているんだから)と思ってしまうんですけれど、そうでもないんでしょうね。
というのもアメリカ生まれ育ちのドミニカ系のお母さんは、娘はアメリカ人とのハーフだけど、家では英語オンリーなので、なかなかスペイン語を教える機会がないと言っています。
それよりも「スペイン語はいや」と拒否反応されている様子。
それでも機会があればスペイン語のみしか話さない自分の母親のところへ預けるようにはしているけれど「聞く」はできても「話す」までは、なかなかいかないらしいです。
同じようなことを、ハイチ系アメリカ人のお母さんも言っていましたね、そういえば。
自分の母親はフランス語(クレオール語)を話すけれど、息子にはどうしても英語で話す頻度が高いから、実家に預けてフランス語オンリーの日を作っている、と。
それでも時間が足りないのか、意味はわかっていても話すまではなかなかいかないといいます。
先日、ある人が、スペイン語やフランス語などは英語と似ているから、かえって覚えるのが難しいと言っているのを聞きました。
どういうことなのかというと、同じような綴りでも発音が違うから、子どもが混乱しちゃうらしいのです。
でも日本語は英語とまったくかけ離れている言語だからこそ覚えやすい、と。
どうなんでしょうね?
そういえばプエルトリコ系アメリカ人の友だちに「英語とスペイン語、どっちが楽?」と、昔に訊いたことがあります。
彼は英語が100に対してスペイン語が95くらい、と言っていました。
でもやっぱり自分の両親が移民でアメリカにやってきたのでスペイン語オンリーだったので、親と話すためにスペイン語をがんばったそうです。
そして、付き合っていた彼女もスペイン語が母国(ドミニカ共和国)の人でした。
彼女と付き合ったことによって、よりスペイン語能力が磨かれたそうです。
ということは……
獅子丸にも日本語が上手な女子とおつきあいすればいいのだー。
と、勝手に妄想を爆走させ始めているおかんです。
いやいや、もう、本当にバイリンガル教育、大変です。
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コメント
コメント一覧 (2)
でも、ホント、バイリンガル教育、大変。
おー、さすがカナダ。
うちもあと1つは入れたいんですよね。スペイン語か中国語(って、ぜんぜん違うジャンルだけど)。
息子みていると語学が好きみたいだから。
シッターさんが広東語話せてすごいかっこいいので(笑)、中国語にしようかな、なんてね。
これをやり始めたらまたお金がかかる、ということなので、ちょっと考え中(苦笑)。